仏壇は簡単に処分できない!手放すときの基礎知識
先祖代々の魂が宿る仏壇。近年では住宅に置き場所がなかったり、家庭の事情で引き継ぐ人がいなかったりと、仏壇を所持し続けることが難しくなってきたといわれています。しかし、仏壇はそう簡単に処分できるものではありません。どのような手順が必要なのかわからず、お困りの方も多いでしょう。そこで今回は「熊本スキルサービス」が、「引越しで手放したい」「親の遺品に仏壇がある」など、仏壇を処分するために知っておくべき基礎知識をご紹介します。
仏壇を処分する際の魂抜きが大切
家に新しい仏壇を迎えるとき、仏壇に祭る先祖代々の魂を入れる「開眼法要」を行います。開眼法要は入魂式とも呼ばれ、僧侶による読経やご遺族の焼香などを行います。逆に仏壇を処分するときは、魂を抜く「閉眼法要」を行うことで、仏壇としての役目を終わらせます。
閉眼法要は所縁のある菩提寺に依頼するのが一般的です。しかし、遠方の場合や、すでにお寺と縁が切れてしまった場合は、近隣のお寺に引き受けてもらえるか相談してみるとよいでしょう。宗派や地域の風習など、引き受けてもらえないケースもあるので事前に問い合わせておくのが賢明です。
仏壇を処分する4つの方法
つまり、仏壇を処分するには、閉眼法要をして供養を行ってから物理的な対処をすることになるのです。仏壇を処分する方法は以下の4つあります。
お寺に引取ってもらう
1つ目は、近在のお寺に引取を依頼するケースです。先祖代々のお墓のある菩提寺(ぼだいじ)ならば、閉眼法要をお願いしてそのまま引取依頼をすることができます。仏壇を引取ってもらった後にも再供養してもらえるため、安心です。菩提寺ではないお寺でも、対応してくれることがあるので問い合わせてみましょう。お寺の場合、宗派や檀家により費用が異なることが多いので、料金は事前に確認しておくことをおすすめします。
仏具店に引取を依頼する
2つ目は、仏具店に引取を依頼するケースです。引取だけでも対応してくれる場合や、買い替えの場合のみ引取サービスを行っている仏具店があります。店舗によって引取にかかる金額が異なる場合があるため、大型の仏壇であれば運搬費用についても相談しておきましょう。
粗大ゴミとして処分する
3つ目は、粗大ゴミとして処分するケースです。閉眼供養後であれば、解体して分別することにより、粗大ゴミや燃えるゴミとして出すことが可能になります。費用は抑えられますが、お住まいの自治体によっては仏壇の回収に対応していない場合もあるため、事前に市町村の環境局などに問い合わせてみましょう。仏壇を解体する作業に心理的な抵抗がある方にも、おすすめできません。
遺品整理業者に処分を依頼する
4つ目は、遺品整理業者に依頼するケースです。遺品整理を行っている業者は仏壇だけでなく、仏具についても詳しいため丁寧に取り扱ってくれます。回収料金は業者によって異なりますが、10,000~15,000円ほどが相場のようです。中には仏壇の回収と閉眼法要をセットで行っている業者もあります。複数の業者に相見積を依頼し、相場を確認してから依頼するのがいいでしょう。
仏壇は作法にのっとり正しく処分することが大切
仏壇は、処分するまでに対応しなければならないいくつかの儀式があります。多少手間を感じるかもしれませんが、先祖の霊を敬うことで気掛かりを残さず仏壇の処分を行うことができるでしょう。仏壇の処分は、人生で何度も経験することではありません。しきたりやマナーなど、わからないことは、所縁のあるお寺や近在のお寺に相談し、不安を残さないことが大切です。
引越しやゴミ回収のプロである熊本スキルサービスでは、仏壇を丁寧にお引取りさせていただきます。先祖代々守ってきた大切な仏壇です。納得できる処分方法を選びましょう。